
運動でうつを抑える
うつ病は抗うつ剤だけでは治療の難しい症状です。基本的に『うつ改善療法』として一般的に出回っているのは以下の4つ。これらは症状を見ながら段階的に行ったり、複数を平行に行ったりすることで、うつ改善をスムーズに促す効果があります。
【基本的なうつ改善療法】
第①段階=薬物療法
第②段階=静養
第③段階=適度な運動療法
第④段階=サプリメント
中でも重要なのが③の適度な運動療法です。ある特定の動きをすることで、脳内伝達物質を分泌させ、ホルモンのバランスを整えてくれます。
【リズム運動がうつ改善のカギ】
うつの原因となっている心の疲れや体の疲れは全て脳からくるもの。うつの改善を試みるには、まず脳内セロトニンの活性化が必要です。セロトニン神経を活発化させることにより、ストレスを解放し、リラックス状態を生み出します。
それらセロトニン神経を活発化させるには『リズム運動』が最適です。

では『リズム運動』とはどんなものなのでしょうか。ヒントはお坊さんです。お坊さんは毎日、このリズム運動を実践しながら生活しています。一体どういうことなのでしょうか。
【お坊さんの一日は全てがリズム運動】
お坊さんは太陽が出る前に起床し、長い廊下や庭を掃除します。そのあと読経をして朝ご飯を食します。日中のお仕事などでもお読経をすることが多いでしょう。これすべてがリズム運動であることに気が付きましたか?
この章で言いたい『リズム運動』とは、三大リズム運動の『歩行』、『呼吸』、『咀嚼』です。『歩行』とは同じ速さや間隔で歩くこと。お坊さんが寺内を雑巾やほうきで掃除するときなどに当てはまりますね。『呼吸』に当たるのがまさしく『読経』です。特に読経をするときの呼吸法は腹式呼吸です。実は、腹式呼吸はセロトニン神経を大幅に活発化することが分かっています。オペラ歌手も似ていますね。私たちもカラオケに行ったときに、呼吸法を意識して歌うことで、同じ効果を得ることができます。
最後に『咀嚼』です。これはお坊さんの食べる精進料理。よく噛まないと消化が悪いことから、何度も咀嚼を繰り返します。これはガムを毎日5分間噛むだけでもかなり変わります。生活する上で行われるリズムはこの他にたくさんあります。例えば、通勤通学での階段の上り下りや、一定のリズムで歩くウォーキング。考えればたくさん浮かびます。それらを意識して取り組むことで自然と体がリズム運動を行うようになります。