睡眠薬の種類
年々、うつ病や不眠に悩んでいる人が増えてきています。そのうち睡眠導入剤や睡眠薬を使用していない人の割合は約66%。依存や副作用の大きさを考えると、納得のいく数値となっています。ただ、これらの薬を飲まないと日常生活を送れない人も一方ではいます。ここで言いたいのは…
睡眠薬は絶対悪ではない…ということ。
薬の特徴や服用方法をきちんと学ぶことで、睡眠薬のメリット・デメリットが分かり、意欲的な治療に臨めることもあります。
【睡眠薬は4種にグループ分け】
睡眠薬は大まかに分けると4つに区別できます。
①バルビツール酸系・非バルビツール酸系
②ベンゾジアゼピン系・非ベンゾジアゼピン系 (←現在最も使用される睡眠薬)
③オレキシン受容体拮抗薬
④メラトニン受容体作動薬
中でも①の(非)バルビツール酸系の睡眠薬は、非常に高い副作用と依存症があることが分かり、1960年代、睡眠障害の治療薬として使用されることが禁止になりました。現在、一般的に処方されている種類は②のベンゾジアゼピン系・非ベンゾジアゼピン系などのGABA系睡眠薬です。
【睡眠薬の作用時間は4タイプ】*消失半減期とは、服用してから睡眠薬が身体から排出される時間。
①超短時間作用型(消失半減期:2~5時間)
②短時間作用型(消失半減期:6~10時間)
③中間作用型(消失半減期:20~30時間)
④長時間作用型(消失半減期:50~100時間)
罹患者の睡眠動向に併せて、例えば、超短時間作用型と長時間作用型をうまく併用して使い、スムーズな睡眠へ結び付けてくれるお医者さんもあります。
一過性の不眠。寝つきが悪い、なかなか寝付けないなど。効果は短時間なので翌朝まで持ち越さない。
睡眠導入はスムーズだが途中で覚醒してしまい、そこから眠れなくなるなどに適している。

睡眠薬の使用は必ず医師と相談し、適切な量を服用しましょう。
【日本で手に入る睡眠薬】
現在、日本で手に入れることのできる睡眠薬は以下の通りです。なお、等価換算の見方は、数字が低いほど強い睡眠薬を指します。強いというのは体内への影響が大きいということを理解してください。

【睡眠薬の副作用とは】
睡眠薬を服用するにあたっての副作用には、主に以下の5つがあります。
①持ち越し効果
睡眠薬を服用するときはアルコールは基本NG。飲んだお酒により睡眠薬の効果が長時間続いてしまい、眠りから覚めた後もめまいやふらつきなどの症状が生じてしまいます。
②記憶障害
超短時間作用型や短時間作用型などの服用後に記憶がなくなってしまう症状。特に、等価換算の低いものについては注意が必要です。
③筋弛緩作用
眠りから覚めた後、筋肉をうまく使うことができず、ふらついたり、ろれつが回らなくなったりします。
④反跳性不眠
それまで服用していた睡眠薬を突然辞めた後に起こる症状。服用以前よりもひどい不眠に悩まされてしまいます(これが睡眠薬の依存性の怖さ)。
⑤奇異反応
睡眠薬を服用することにより、緊張や不安が高まり奇異な行動をとったり、攻撃的な行動をしてしまいます。